認知症を持つ人同士のトラブルについての事例
この記事では、認知症による「異常な収集」がきっかけで、入居者同士がトラブルになった介護老人福祉施設での事例を紹介します。 Mさん(83)は、アルツハイマー型の認知症を持った女性です。性格はとても穏やかでお話好きです。仲の良い入居者と穏やかな会話を楽しみながら一日を過ごしています。お食事、入浴、排泄など...
この記事では、認知症による「異常な収集」がきっかけで、入居者同士がトラブルになった介護老人福祉施設での事例を紹介します。 Mさん(83)は、アルツハイマー型の認知症を持った女性です。性格はとても穏やかでお話好きです。仲の良い入居者と穏やかな会話を楽しみながら一日を過ごしています。お食事、入浴、排泄など...
認知症の人に対してよく使われる表現の1つが「軽度の認知症」とか「重度の認知症」という言葉です。認知症に対する「軽度」「重度」の一定の判断基準はありますが、実際のところ確固たる定義はありません。しかしながら介護する側が対応に困惑してしまうのは「重度の認知症」と呼ばれる人です。 では重度認知症の人には、ど...
「あら~お兄ちゃん、来てくれたの。嬉しい!」 「私、ひとりで寂しいの」 「お父さんもお母さんももういないのよ」 「でもお兄ちゃん来てくれたから安心だわ」 「今日はあそこにいくんでしょ?」 「ねえ、お兄ちゃん寒くないの?そんなに肌出して」 季節は夏。 ほとんどの人は半袖なのにC子さんは一年中コート姿。 『暑...
認知症高齢者の中には病院に行くのを嫌がる方もいます。理由は様々ですが、今回はEさんの事例を通して通院支援を通して感じた事について考えてみます。 Eさんの人物像と日常生活 Eさんは83歳になる男性で、早くに奥様を亡くしずっと一人暮らしをされてきました。建築関係の仕事をずっとされてきた方で男気溢れるギャン...
異食は認知症による周辺症状だが、何でも口に入れてしまうので窒息の危険がある。今回はテニスボールなどを食べようとする異食の事例です。 Sさん 70代男性 アルツハイマー型の認知症。奥様も認知症だったが、まだ初期ということもあり、在宅サービスを利用しながら、一緒に自宅での生活を続けていた。最近施設に入所し...
認知症によって出現する症状の1つが「物盗られ妄想」です。 「物盗られ妄想」は、認知症の症状では「周辺症状」と言われる症状であり、認知症の方すべてに出現する「中核症状」とは異なります。周辺症状である物盗られ妄想の出現率は全体の2割程度と言われており、認知症初期の女性に多いと言われています。 物盗られ妄...
グループホームに入居されている男性(70歳)Nさんの見当識障害と徘徊の事例。 Nさんはアルツハイマーと診断されて、グループホームに入居されました。とても口数の少ない大人しい方で、日中はソファーにじっと座ってテレビを見て過ごされています。 声かけに対し、無表情でうなずくか、「うん」「トイレ」等の単語程...
老人介護施設になかで歩行器を使用しているIさん。変形性膝関節症があり、軽度の膝の痛みもあるために、がに股歩きで時折ふらつきもみられる。歩行器はうまく使う事が出来るが、認知症もある事から使ったら使いっぱなしで、通路真ん中などあちこちに置いてしまい危険。 日中はフロアで過ごすことが多く、職員の目があるので...
この記事では、日常的に徘徊を繰り返す介護老人福祉施設の入居者に対する対応事例を紹介します。 Fさん(78)は、アルツハイマー型の認知症を持った女性です。昼夜問わず徘徊を繰り返しています。歩行には何も問題がなく、スタスタとひとりで歩かれています。 お食事やお手洗いなどはご自身で行うことができますが...
認知症の徘徊の対応方法を紹介します。アルツハイマー型認知症のAさん(80代女性)は特別養護老人ホームに入所されて1か月が経ちました。認知症があり徘徊してしまい自宅での介護が厳しいので家人が施設入所を希望して入所されるようになりました。施設に入所しても初日から徘徊が始まりました。 ■徘徊とは 徘徊は認知...