帰宅願望や徘徊を繰り返す認知症の人の対応には嘘をつくことも大事
今回、認知症により徘徊しては警察に保護される事を繰り返し、在宅での介護が困難となった事例を紹介いたします。 Dさんは85歳男性の方で、アルツハイマー型認知症との診断を受け、服薬治療を続けています。 大学卒業後、当時は誰もが知っている金融機関に就職され定年まで一筋で勤めてこられた、非常に勤勉な方でした...
今回、認知症により徘徊しては警察に保護される事を繰り返し、在宅での介護が困難となった事例を紹介いたします。 Dさんは85歳男性の方で、アルツハイマー型認知症との診断を受け、服薬治療を続けています。 大学卒業後、当時は誰もが知っている金融機関に就職され定年まで一筋で勤めてこられた、非常に勤勉な方でした...
Yさん(96)はアルツハイマー型認知症を持った女性でした。ご高齢による筋力の低下で、移動は車椅子を使用していました。日中は食事や入浴時以外は、ベッドにて休まれていました。認知症による記憶力低下が顕著に見られてはいましたが、とても穏やかな性格で本当に可愛らしい女性でした。 認知症とともにご高齢のため、自...
この記事ではユニット型介護老人福祉施設に入居された、入浴に対して強い拒否がある方の対応事例を紹介します。 Fさん(82)はアルツハイマー型認知症を持った女性です。看護師として働いていた経験があり、施設職員に対していつも感謝の言葉を口にされる穏やかな方でした。既往歴は両大腿骨骨折があり、骨折してから車椅...
この記事では夜間になると不穏になる認知症への方の有料老人ホームでの対応事例を紹介いたします。 Tさん(90歳)は軽度のアルツハイマー型の認知症を持った女性でした。ご高齢の為、足腰が弱ってはいましたが、シルバーカーを使用してお一人で歩ける事が出来ますし、着替えや排泄も問題なくご自分で行える方でした。癇癪...
認知症のAさん(92歳女性)は自宅で転倒され右足を骨折されました。年齢的にも手術は難しいだろうとの事で、保存療法となりました。入院中は骨折したことを理解できないAさんは何度もベッドからトイレへ歩いて行こうとされる為、退院後は自宅での独居生活は難しいだろうとの事で、介護付き有料老人ホームへ入居となりました...
「失行」とは、字のとおり目的の動作をしなければいけない時に、その目的の動作が出来なくなる状態を言います。失行は認知症の中核症状ですので、認知症の人に現れやすい症状です。 失行の種類と症状 失行とは、運動機能は正常なのに、その動作が実行できない状態です。失行は種類によっていくつかに分けることができますが...
この記事では、お金に対して執着が強いアルツハイマー型認知症の人を例に挙げて対応策を紹介します。 この人はとても穏やかな性格の87歳の女性Aさんです。今はデイサービスを利用されていてレクリエーションや入浴など、拒否することなく行ってくれます。 しかし、急に顔つきが変わり、何度も自分のかばんの中身を確認...
この記事は、転倒を繰り返す特別養護老人ホームの認知症入所者への対応事例を紹介します。 Rさん(78)は、レビー小体型認知症も持つ男性です。入所した当時は、職員が付き添い歩行器使用で歩行されていましたが、6カ月程経つと日常的に歩行器を使用した歩行が出来なくなり、車椅子を使用となりました。 排泄は、自力...
今回は認知症の周辺症状である「徘徊」の対応について説明します。「徘徊」は時には事件や事故を招いてしまいます。以下では、私の体験を述べました。介護には正解はありませんので、ひとりひとり、徘徊に対して、どのように対応すればいいのか、ということを考えながら読んでいただければと思います。 Yさんは、私が介護職...
この記事では、昼夜問わずに帰宅願望がある特別養護老人ホームに入居している利用者に対する対応事例を紹介します。 Aさん(86)は、アルツハイマー型の認知症を持った女性です。結婚して子供二人を授かりましたが、二人共亡くなられ、夫と二人で暮らしていましたが、ご主人も亡くなられ、身寄りは妹さん夫妻だけでした。...