認知症の人の心配ごとと不安にどのように向き合うべきかを考える
まず最初に認知症ケアとは、、、、 世間では認知症関連の資格が多くあります。知識を身につける事はいい事なので、勉強しても損はありませんが、学んだ知識が現場で役立てなければ意味がありません。 私が17年介護をしていて思う認知症介護とは 「介護する側が気を長く持つこと」 「相手の気持ちを理解する」 「家族の...
まず最初に認知症ケアとは、、、、 世間では認知症関連の資格が多くあります。知識を身につける事はいい事なので、勉強しても損はありませんが、学んだ知識が現場で役立てなければ意味がありません。 私が17年介護をしていて思う認知症介護とは 「介護する側が気を長く持つこと」 「相手の気持ちを理解する」 「家族の...
Aさん(62才、女性)は若年性の認知症とうつ病を患っています。ご主人は、何にもやらなくなってしまったAさんに対して、苛立ちを隠せず、大声を出すこともありました。ご主人はAさんの病気に対しての認識があまりなく、怠けているからだと思っているようでした。ですので、本人にもそのようなキツイ言葉を浴びせたりしてい...
介護老人福施設に入居しているTさん(75)はアルツハイマー型の認知症を持った男性です。進行性核上性麻痺もあり、何かに掴まれば短い距離は歩行することができますが、歩行時のふらつきが強く、移動には車椅子を使用していました。 そんなAさんの帰宅願望についての対応事例を紹介します。 夕方になると帰りたい思いが...
Aさんは80代前半の方で、旦那さんが亡くなった後は一人で暮らしていました。時々近くに住んでいる息子様が様子を見に自宅に行っていましたが、庭の草むしりを下着のまま行っていたり、食事をする為の料理がうまく出来ないようになっていました。 日に日に状態は悪くなって行く為、病院で診てもらったところアルツハイマー...
今回は89歳の男性で、認知症とCOPD(慢性閉塞性肺疾患)を患っている要介護3のCさんの「強い不安感」に関する事例を紹介します。強い不安感は「抑うつ」「不安」「不眠」といった認知症による周辺症状(BPSD)です。 今回の事例は家族がノイローゼになるほど苦慮していたケースですが、どう向き合えば尊厳ある介...
祖母は、祖父亡くなってから2年後に認知症を発症し、田舎での一人暮らしができなくなり、4年前に東京の私たち夫婦が引き取りました。当初はこちらの生活に慣れず、とまどうことばかりでした。帰ると言って荷物を全部まとめてしまったり、ひとりに すると寂しがって外に出てしまい、近所の方から「おばあちゃん徘徊してるよ。...
今回、認知症により徘徊しては警察に保護される事を繰り返し、在宅での介護が困難となった事例を紹介いたします。 Dさんは85歳男性の方で、アルツハイマー型認知症との診断を受け、服薬治療を続けています。 大学卒業後、当時は誰もが知っている金融機関に就職され定年まで一筋で勤めてこられた、非常に勤勉な方でした...
Yさん(96)はアルツハイマー型認知症を持った女性でした。ご高齢による筋力の低下で、移動は車椅子を使用していました。日中は食事や入浴時以外は、ベッドにて休まれていました。認知症による記憶力低下が顕著に見られてはいましたが、とても穏やかな性格で本当に可愛らしい女性でした。 認知症とともにご高齢のため、自...
この記事ではユニット型介護老人福祉施設に入居された、入浴に対して強い拒否がある方の対応事例を紹介します。 Fさん(82)はアルツハイマー型認知症を持った女性です。看護師として働いていた経験があり、施設職員に対していつも感謝の言葉を口にされる穏やかな方でした。既往歴は両大腿骨骨折があり、骨折してから車椅...
この記事では夜間になると不穏になる認知症への方の有料老人ホームでの対応事例を紹介いたします。 Tさん(90歳)は軽度のアルツハイマー型の認知症を持った女性でした。ご高齢の為、足腰が弱ってはいましたが、シルバーカーを使用してお一人で歩ける事が出来ますし、着替えや排泄も問題なくご自分で行える方でした。癇癪...