夜間になると不穏になる認知症の人への対応事例
この記事では夜間になると不穏になる認知症への方の有料老人ホームでの対応事例を紹介いたします。 Tさん(90歳)は軽度のアルツハイマー型の認知症を持った女性でした。ご高齢の為、足腰が弱ってはいましたが、シルバーカーを使用してお一人で歩ける事が出来ますし、着替えや排泄も問題なくご自分で行える方でした。癇癪...
この記事では夜間になると不穏になる認知症への方の有料老人ホームでの対応事例を紹介いたします。 Tさん(90歳)は軽度のアルツハイマー型の認知症を持った女性でした。ご高齢の為、足腰が弱ってはいましたが、シルバーカーを使用してお一人で歩ける事が出来ますし、着替えや排泄も問題なくご自分で行える方でした。癇癪...
この記事では、お金に対して執着が強いアルツハイマー型認知症の人を例に挙げて対応策を紹介します。 この人はとても穏やかな性格の87歳の女性Aさんです。今はデイサービスを利用されていてレクリエーションや入浴など、拒否することなく行ってくれます。 しかし、急に顔つきが変わり、何度も自分のかばんの中身を確認...
この記事は、転倒を繰り返す特別養護老人ホームの認知症入所者への対応事例を紹介します。 Rさん(78)は、レビー小体型認知症も持つ男性です。入所した当時は、職員が付き添い歩行器使用で歩行されていましたが、6カ月程経つと日常的に歩行器を使用した歩行が出来なくなり、車椅子を使用となりました。 排泄は、自力...
今回は認知症の周辺症状である「徘徊」の対応について説明します。「徘徊」は時には事件や事故を招いてしまいます。以下では、私の体験を述べました。介護には正解はありませんので、ひとりひとり、徘徊に対して、どのように対応すればいいのか、ということを考えながら読んでいただければと思います。 Yさんは、私が介護職...
この記事では、昼夜問わずに帰宅願望がある特別養護老人ホームに入居している利用者に対する対応事例を紹介します。 Aさん(86)は、アルツハイマー型の認知症を持った女性です。結婚して子供二人を授かりましたが、二人共亡くなられ、夫と二人で暮らしていましたが、ご主人も亡くなられ、身寄りは妹さん夫妻だけでした。...
老人施設に入居し、夜なかなか眠れずに、毎晩廊下を歩き回る認知症のGさん(80代前半男性)の話をしたいと思います。 ■夜中に起こる徘徊の問題点 Gさんは寡黙な男性で、普段からあまり人と積極的に関わることがありません。介護職員が話しかけても、いつも仏頂面をして返事は片言です。人を拒絶するような雰囲気をまと...
認知症の高齢者は、熱さや寒さなど気温の変化に鈍感になる人が多く、真夏でもセーターなどの厚着をしたがるケースがあります。高齢になると、体温調節機能の衰えや認知機能の低下によってそうした傾向が現れやすくなり、年間を通して同じような洋服で過ごす人も。 季節に合わない服装をしていると、体の不調を招きやすくなり...
徘徊は何故起きるのでしょうか。徘徊、という症状を理解するには、まずは認知症とはどのようなものであるのかという事を改めて正しく理解する必要があります。 認知症には、中核症状と呼ばれる症状が存在します。中核症状は記憶障害、判断力障害、見当識障害、実行機能障害、失認、失行などに分類され、認知症であれば何かし...
今の時期、施設の門を入り玄関まで並木道は、激しく蝉の鳴き声が降り注ぎます。なぜか部屋の黄色いカーテンが気にかかり、ふと足を止める、一瞬の静寂の訪れとそれを破る羽音。「わぁ、やられた」蝉からの嬉しくない贈り物を噴き出してくる汗と一緒に拭い、私は施設の扉をくぐりました。その時、以下の会話が聞こえてきました。...
財布や通帳など大切なものなどをどこにしまったかを忘れてしまい、誰か他の人に盗られてしまったと思い込んでしまうのが物盗られ妄想です。 物盗られ妄想が起きる原因 認知症の中核症状(ほとんどの認知症の人に起こる症状)の原因のひとつとして、記憶障害があります。記憶障害によりどうしても思い出せない(思い出せない...