認知症による物盗られ妄想の対応。部屋の環境整備が大事
認知症のFさん(80代女性)は特別養護老人ホームに入居されて2か月の利用者さんです。身寄りもなく一人で自宅で生活されていましたが自分自身将来に不安を覚えたようで市役所に相談され入居となりました。 物盗られ妄想 物盗られ妄想は認知症の症状としてよく起こることですが、多くは短期記憶が欠如している事が原因の...
認知症のFさん(80代女性)は特別養護老人ホームに入居されて2か月の利用者さんです。身寄りもなく一人で自宅で生活されていましたが自分自身将来に不安を覚えたようで市役所に相談され入居となりました。 物盗られ妄想 物盗られ妄想は認知症の症状としてよく起こることですが、多くは短期記憶が欠如している事が原因の...
衣食住は、人が生きていくうえでとても大切なものです。認知症介護の現場では、事故やケガなど深刻な結果が起こりうる居住環境や食事に比べて、衣服のことは話題になることは少ないですが、「衣」に関してもいろいろと苦労もあり、工夫もなされているのです。 着衣失行 認知症の人は「着衣失行」という服をきちんと着ることができない...
介護施設でも看取りをするので、施設では何人もの方が亡くなっていますが、病院に比べて不思議なほど怪談話の類はありません。さすがに皆さん天寿を全うされて成仏されているということでしょうか、そんな真夜中に超常現象に会うことが少ない介護施設での仕事ですが、恐ろしい現実に出会うことは多々あります。 恐ろしい現実と...
アルツハイマー型認知症のYさん(80代)のお話です。その方は、息子さん夫婦と共に生活されていましたが、認知症の症状が進行してきた為、今から5年前に認知症グループホームへ入居されました。 入居後も、自分が施設に入居した、という自覚は全くなく、とにかく帰宅願望が強いYさん。職員全員で何度も対応について相談...
認知症の人の迷惑行動を薬で抑えることは可能ですが、そのデメリットもよく考えなくてはいけません。その事例を今回はお話しします。 足腰丈夫なスーパーおばあちゃん 私が有料老人ホームで勤務していた頃、オープンから3か月ほどで1人急変して亡くなり、その部屋に新しく1人の認知症患者のおばあちゃんがご入居となりま...
認知症は脳の器質的な変化なので、基本的には治らない病気です。「基本的に」と書いたのは認知症の中の脳血管性認知症のように、脳の病気が原因の場合にはそこを取り除けば部分的に症状が良くなるケースもあるからです。しかし、それでも全てが元の通りとはいきません。それ以外のアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、...
Hさん(76歳女性)はアルツハイマー型認知症により特別養護老人ホームに入所しています。70歳を過ぎた辺りから認知症を発症されました。認知症が進行するにつれて家族と日常生活を送ることが困難になり、入所する運びになりました。 特別養護老人ホームでは日中、食堂の席で居られテレビを見たり、時折鼻歌を唄われたり...
アルツハイマー型認知症のSさん(90代 女性)についてお話しします。Sさんは、息子さん夫婦と暮らしていましたが、暴言暴力と介護拒否が見られ、家族を興奮した様子で呼ぶそうです。認知症が進行してきたためグループホームに入居となりました。 介護職員はどうしたらSさんがSさんらしく、落ち着いて生活できるだろう...
この記事では「介護療養型医療施設とはどんな施設なのか」を詳しく解説していきます。 介護療養型医療施設とは? 介護療養型医療施設は介護保険にて使用可能な施設の1つであり、その名の通り「医療的ケアに特化したサービス」を受けることが出来ます。病状が安定しているものの、今後も継続して医療的ケアが必要であったり...
デイサービスでの認知症利用者の対応事例 私はデイサービスセンターに勤めています。介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などが近くに集まっている複合施設の中のデイサービスです。Tさんはサービス付き高齢者住宅に入居していて、私たちデイサービスの職員が毎朝居室まで迎えに行き、デイサービスで入浴をしたり...