広告

Read Article

軽度認知障害とは何か。認知症と同じなの?それとも別の症状なのか

 

 軽度認知障害とは、日常生活はきちんと送れていて認知症として診断される状態ではないが、本人自身や家族が自覚できるほどの記憶障害の症状が見られる状態を言います。

 軽度認知障害を放っておくとアルツハイマー型認知症をはじめ、レビー小体型認知症、ピック病、脳血管型認知症などの認知症になる可能性が高くなってしまいます。

 もちろん軽度認知障害と診断された方のすべてが認知症へと進行するわけではありません。しかし、軽度認知障害と診断された方の年間1割以上の方が認知症に移行しているのが現状です。

広告

軽度認知障害は早期発見が大切

 認知症もそうですが、軽度認知障害も早期発見がとても大切です。軽度認知障害は老化としての物忘れとの区別が難しいですが、「忘れることに関して誰かに指摘されることが増えてきた」「自分でも物忘れが多いことを自覚している」など本人、家族ともになんだかおかしい気がすると自覚が出てきたら要注意です。

 物忘れ外来など病院で診断をあおぐ、認知症チェックリストや検査キットで受診前の自己診断するなどして早期発見について努めましょう。

 軽度認知障害と診断されても落ち込む必要はありません。すべての方が認知症と進行するわけではありませんし、早期発見することで認知症へと進行することを予防できる可能性が高まるのですから。

 実際、診断を受けるとショックを受けると思いますが、診断を受けず、何も対処しないことこそが認知症へ進行してしまう可能性を高めてしまうのです。

軽度認知障害の予防、認知症への進行予防

 予防策を講じることで軽度認知障害の状態から改善された方も多くおられます。

 軽度認知障害を予防するためには結局は「認知症にならないような生活」を送るしかないのですが、一番大事なのは食生活です。それは「なぜ認知症になってしまうのか」を考えると一目瞭然です。例えば脳血管型認知症は脳出血、脳梗塞などの疾患を起因とする認知症ですが、食生活が大きく関わっています。甘いものが大好きであったり、高血圧になりやすい生活習慣(タバコやストレスなど)を送っていると脳出血や脳梗塞の原因になり、それが結局は認知症へと繋がってしまうのです。

 軽度認知障害を予防するためには運動も大事です。認知症と運動の関係を調べた研究があるのですが、1日30分程度の軽い運動をするだけで、認知症の予防効果が表れたといいます。

 大変ではありますが、地道に塩分の高いものばかり食べていないか、同じようなものばかり食べてないかなど食生活を見直して、栄養のバランスがとれたものを食べる。そして、少しずつでいいのでなるべく散歩などの習慣をつける。近所の人や友人との付き合いを続ける。今ブームになっている将棋をしたり、楽しいと感じれられる趣味をするなど、意識して心身機能を衰えさせないことが軽度認知障害の予防には効果的です。

軽度認知障害まとめ

 地道に食生活、運動習慣、コミュニケーションなどの生活習慣を改善するように努力していくことで身体と脳を衰えにくくすることができます。身体と脳を衰えにくくすることで、軽度認知障害の予防ができ、認知症への進行を食い止められる可能性が出てきます。

 まず自分や家族にもの忘れのような症状が出たら、医師に相談しましょう。また、どうしたら自分の生活習慣が改善できるか分からなければ、住んでいる市町村の健康、保健、介護に関する部署に相談したり、市町村が実施している健康教室などへの参加も検討しましょう。

 誰もが年をとり身体も脳も使わなければ衰えますが、衰えないようにしようと努力することで軽度認知障害などを予防して行くことが可能になります。

[参考記事]
「認知症の予防に運動は効果があるのか」

URL :
TRACKBACK URL :

Leave a comment

*
*
* (公開されません)

Return Top