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「家に帰る」という認知症による夕暮れ症候群の対応

 

 認知症の症状は幻聴、幻覚、感情失禁と様々ですが、施設内で厄介なのが「夕暮れ症候群」といわれる症状です。名前の通り夕暮れ時午後4時ごろから6時頃にかけてみられる「家に帰る」「どうしてここにいなきゃいけないのか」「夕食の支度をしないといけない」などと荷物を持って帰宅の訴えをしてきます。

 日帰りのデイサービスや、短期滞在のショートステイ、入所施設(老健や特養など)などで多く見られる症状です。時には自宅でも起こることがあります。

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夕暮れ症候群になるどどんな行動を取るか

 施設では、様々な予定が決められており、多くの施設は午後になると、入浴やレクリエーション活動、おやつなどが終わった夕方ごろに「家に帰る」「夕食の準備を買いに行く」などと出ていこうとしたり、興奮状態になったり、突然泣き出してしまったりすることがあります。

 人によっては毎日同じ時間になると「うちに帰る」と荷物をもってドアの前に座り込んだり、出口を探しひたすら歩き回ったりします。

 夕暮れ症候群は認知症患者に限らず誰にでもある症状で、健常者でも日が落ちると、夕食の時間だ、会社や学校から帰る時間だと思うはずです。ですから、特別珍しいことではないのですが、やはり認知症患者の方になるとうまく感情がコントロールできないため、おかしな行動にみられてしまうのです。

夕暮れ症候群に対する対応

 夕暮れ症候群に対して薬を飲ませる必要はなく(精神科、神経内科などで処方された薬を服用されている方もいますが)、気持ちを落ち着かせる、納得してもらえるような声掛けをするということが、一番の解決策なのです。 

 帰宅要求や、不穏状態になるのは大抵、施設の環境に慣れていない、入所やサービスを使い始めて間もないような方などに顕著にみられます。身内が傍にいないことに気が付き、心配になっている、今までの生活とは異なったスケジュールで過ごしている。体の不調などをうまく口に出せず、情緒不安定になっていることもあります。また、トイレに行きたいのに、場所が分からない、そのことが口に出せず、いらいらしている、空腹であるなど、何か他のこととも伴って夕暮れ症候群が出ている可能性もあります。

 ですから、ゆっくりと安心していただけるような声掛け、少しでも落ち着いていた時と違う動きがないかを観察することが大切です。「ご家族の方には連絡していますから、こちらで過ごして下さい」「今日はもう外は暗く、遅い時間なので明日明るくなったら帰りましょう」などと納得していただけるように傾聴や声掛けをしてください。

 また体を気遣うような声掛け「おつかれではないですか?」「ほんの少しの時間だけでもこちらで休んでいかれませんか?」などとお話しをします。時には、何度も同じような話をしているうちに、混乱されてしまうこともあるので、そっとしておくことも一つの手段です。

 また、話をすりかえる、何か違うことをお願いすることも教科書的対応の一つです。例えば洗濯物を畳んだり、お皿を並べたり、整理したりする手作業などで気を紛らわします。そこまでするまでもなく、テレビをかけてお茶やおやつを出すと気分が落ち着き、大人しくなられる方もいます。

 夕食を済ませ、就寝準備に入ると大抵の方は床に就かれる気分になるので、数時間前の様子が嘘だったかのように穏やかな表情になり、消灯時間にはゆっくりお休みになられます。

 自宅にでも夕暮れ症候群にて不穏状態になり、出ていこうとされる方もいますが、そんなときはお茶や晩酌(施設では基本的にお酒はNGですが、自宅であれば時にはお酒で気分を紛らわすという手段もよいでしょう)をしたり、毎日決まったテレビをつけて習慣をつくったりするなどの工夫をすることが必要です。

[参考記事]
「認知症による帰宅願望が仏壇のお陰で収まった事例」

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