認知症による暴力行為の解決方法は生活リズムを把握すること
認知症患者の多くは、自分自身が認知症を患っている自覚がなく、周囲の人間を敵対視してしまいます。時には暴言で反論し、時には暴力で抵抗します。認知症患者にとっては「自分でできるのにどうして手伝うんだ!」「自分のことくらい自分でする!」という思いがあるのです。 いわば、介護職員や家族の行動は「おせっかい」な...
認知症患者の多くは、自分自身が認知症を患っている自覚がなく、周囲の人間を敵対視してしまいます。時には暴言で反論し、時には暴力で抵抗します。認知症患者にとっては「自分でできるのにどうして手伝うんだ!」「自分のことくらい自分でする!」という思いがあるのです。 いわば、介護職員や家族の行動は「おせっかい」な...
認知症の症状は幻聴、幻覚、感情失禁と様々ですが、施設内で厄介なのが「夕暮れ症候群」といわれる症状です。名前の通り夕暮れ時午後4時ごろから6時頃にかけてみられる「家に帰る」「どうしてここにいなきゃいけないのか」「夕食の支度をしないといけない」などと荷物を持って帰宅の訴えをしてきます。 日帰りのデイサービ...
Fさんはいつもニコニコ笑顔で過ごされています。何をするにも笑顔で過ごされており、施設の人気者です。 70歳で認知症と診断されたFさんは夫にも先立たれ、娘さんたちは遠方で家庭を持たれており、Fさんは自分の生まれ育った地元を離れたくないとの希望だったこともあり地元の特別養護老人ホームに入居されました。 ...
この記事では、認知症による「異常な収集」がきっかけで、入居者同士がトラブルになった介護老人福祉施設での事例を紹介します。 Mさん(83)は、アルツハイマー型の認知症を持った女性です。性格はとても穏やかでお話好きです。仲の良い入居者と穏やかな会話を楽しみながら一日を過ごしています。お食事、入浴、排泄など...
認知症の人に対してよく使われる表現の1つが「軽度の認知症」とか「重度の認知症」という言葉です。認知症に対する「軽度」「重度」の一定の判断基準はありますが、実際のところ確固たる定義はありません。しかしながら介護する側が対応に困惑してしまうのは「重度の認知症」と呼ばれる人です。 では重度認知症の人には、ど...
「あら~お兄ちゃん、来てくれたの。嬉しい!」 「私、ひとりで寂しいの」 「お父さんもお母さんももういないのよ」 「でもお兄ちゃん来てくれたから安心だわ」 「今日はあそこにいくんでしょ?」 「ねえ、お兄ちゃん寒くないの?そんなに肌出して」 季節は夏。 ほとんどの人は半袖なのにC子さんは一年中コート姿。 『暑...
認知症高齢者の中には病院に行くのを嫌がる方もいます。理由は様々ですが、今回はEさんの事例を通して通院支援を通して感じた事について考えてみます。 Eさんの人物像と日常生活 Eさんは83歳になる男性で、早くに奥様を亡くしずっと一人暮らしをされてきました。建築関係の仕事をずっとされてきた方で男気溢れるギャン...
異食は認知症による周辺症状だが、何でも口に入れてしまうので窒息の危険がある。今回はテニスボールなどを食べようとする異食の事例です。 Sさん 70代男性 アルツハイマー型の認知症。奥様も認知症だったが、まだ初期ということもあり、在宅サービスを利用しながら、一緒に自宅での生活を続けていた。最近施設に入所し...
認知症によって出現する症状の1つが「物盗られ妄想」です。 「物盗られ妄想」は、認知症の症状では「周辺症状」と言われる症状であり、認知症の方すべてに出現する「中核症状」とは異なります。周辺症状である物盗られ妄想の出現率は全体の2割程度と言われており、認知症初期の女性に多いと言われています。 物盗られ妄...
グループホームに入居されている男性(70歳)Nさんの見当識障害と徘徊の事例。 Nさんはアルツハイマーと診断されて、グループホームに入居されました。とても口数の少ない大人しい方で、日中はソファーにじっと座ってテレビを見て過ごされています。 声かけに対し、無表情でうなずくか、「うん」「トイレ」等の単語程...