入浴に対する拒否が強い認知症の人への対応はスモールステップで
① 症例 腰の骨を折って入院し、在宅での生活が難しいと判断され、介護老人保健施設(老健)に入所することとなったSさん(女性 79才)。 Sさんは軽度の認知症ですが、骨折する前はアパートに一人で暮らしていました。腰部を骨折し、退院して老健に入所する頃には、杖をつけば一人で歩くことができ、身の回りのことは...
① 症例 腰の骨を折って入院し、在宅での生活が難しいと判断され、介護老人保健施設(老健)に入所することとなったSさん(女性 79才)。 Sさんは軽度の認知症ですが、骨折する前はアパートに一人で暮らしていました。腰部を骨折し、退院して老健に入所する頃には、杖をつけば一人で歩くことができ、身の回りのことは...
Bさん(91)は夫が亡くなってから自宅で一人暮らしをしていましたが、娘に対して1日数十回電話をしてきては「通帳や判子が見当たらない」「大事な着物が無くなった」と話される事が頻繁になりました。 また1日数回近所のスーパーへ買い物に行き、同じ物を購入する等、認知症の周辺症状や中核症状が顕著に見られるように...
行きつけの居酒屋に来なくなったことから認知症が発覚した事例を紹介します。 Kさん(男性・76歳)はとある地域で、一人で暮らされています。ほぼ毎日、アパートの近くにある居酒屋に行っていました。しかし、ある日を境に全く姿を見せなくなりました。 居酒屋に来ていた常連客が民生委員に相談 しばらく姿を見せず、...
初めまして。私は、老人保健施設で働いていた作業療法士です。作業療法士とは、ざっくり言いますとリハビリのお仕事です。 とても様々な場面で活躍出来るのですが、あまりに多すぎるので今回は私の行っていた老人ホームでの、ある利用者さんとのリハビリのお話をひとつ紹介します。 <老人保健施設での出会い> 老人ホー...
認知症のTさん(80代女性)はグループホームに入居されて5年の利用者さんです。日常動作は自立されていましたが、足腰が弱くシルバーカーを使用して歩かれていました。 歩行時にバランスを崩して転倒される事故が多く、入居5年の内で骨折をして入院される事が2回ありました。入院期間中にリハビリを行い、退院の際には...
今回は認知症高齢者のセクハラ行為への対応についてお話します。 デイサービスに週2回通っているTさん(87歳・男性)。Tさんはいつも発言こそ少ないが、いつもニコニコしてとても穏やかな方。時々、ボソッと面白いことを言ったりするので、職員からも人気でした。 いつものようにデイサービスを利用されているTさん...
私はデイサービスで就業しております。大規模な施設ではなく小規模なアットホームな雰囲気がウリ!という施設。お泊りサービスもあり、常に2~4名程の利用者さんがいます。 年代は60代後半から100歳まで。利用者のほとんどの方が認知症を患っている方です。 今回は認知症の利用者様と介護スタッフの一日の流れを綴...
認知症のKさん(71歳男性)はグループホームに入居され1ヶ月の利用者さんです。グループホーム入居前はご自宅で奥様が介護をされていました。身体能力に問題はありませんが、早くからアルツハイマー型認知症を患い、発症から10年が経過している為、認知能力が低下し、意思の疎通は難しい状態でした。 排泄障害 認知症...
夫婦での老老介護の難点 今何かと問題になっている老老介護。私の祖父母がまさにそれにあたり、夫婦二人暮らしで祖父が祖母の介護をしています。色々と問題や、心配もあるのですが、まず最初にぶち当たったのはトイレの問題でした。 祖母は、認知症による記憶障害、見当識障害が主に進んでいますが、体には問題はなく、立ち...
アルツハイマー型認知症で入所中のAさん(80歳代・女性)です。元々は息子夫婦とともに暮らしていましたが、ご家族の希望で施設入所となりました。性格は穏やかな方で、笑顔が素敵な女性です。 Aさんは筋力の低下で歩行が不安定であり、付き添いが必要な方です。日中は主に車椅子に乗車し、テレビを見たりして過ごしていました。 A...