私は認知症

脳トレは認知症に効果はないという噂は本当か

「計算ドリルやパズルを毎日解けば、脳が若返る」というイメージは、商業的なブームによって定着しました。しかし、医学的な視点では、脳トレの効果には「習熟」と「転移」という大きな壁が存在します。

広告

1. 「そのゲーム」が上手くなるだけという「転移」の課題

多くの臨床研究が指摘する最大のエビデンスは、「トレーニングした特定の課題は上達するが、それが日常生活の認知機能(家事や買い物、記憶など)に波及(転移)する効果は限定的である」という点です。

2. 「認知予備能」を高めるという長期的エビデンス

一方で、脳トレが無意味というわけでもありません。医学的には、脳のトレーニングは「認知予備能(Cognitive Reserve)」を蓄える効果があると考えられています。

3. 「脳トレ単体」よりも「運動+交流」の複合効果

近年の認知症研究における最重要エビデンスの一つに、「フィンランド指針(FINGER研究)」があります。この研究は、脳トレを単独で行うよりも、複数のアプローチを組み合わせる方が圧倒的に効果が高いことを証明しました。

4. 脳トレが逆効果になる「ストレス」の罠

意外と見落とされがちなのが、脳トレによる心理的ストレスです。

5. 2026年の結論:どのような「脳トレ」がベストか

医学的エビデンスに基づけば、単調なドリルを繰り返すよりも、以下の特徴を持つ活動が「脳の老化」を防ぐために推奨されます。


結論:脳トレをどう位置づけるべきか

「脳トレをすれば認知症にならない」は間違いですが、「脳トレを含む知的な生活習慣は、脳の抵抗力を高め、発症を遅らせる有力な手段である」というのが、現時点での科学的な正解です。

モバイルバージョンを終了